都立大跡地マンション訴訟

若干遅いですが、

NIKKEI NET 2005.11.28 都立大跡地マンション、工事騒音で賠償命令・東京地裁

東京都立大学(世田谷、目黒両区)跡地に建設されたマンション(最大高さ59メートル)を巡り、周辺住民76人が「工事の騒音、振動で被害を受け、
日照や景観も損なわれた」などとして、施工した長谷工コーポレーションなど10社に損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は28日、騒音・振動被害を一部
認め、約660万円の支払いを命じた。
 判決理由で金井康雄裁判長は、原告21人について「旧建物の解体工事の騒音は受忍限度を超えていた」と指摘。3人については工事の振動による住宅損傷を認めた。
 原告らは日照権侵害などに基づく損害賠償や高さ12メートル超の建物の撤去も求めたが、同裁判長は「建物は関係法令の要件を満たしており、日照減は受忍限度内。高さ制限が住民大多数の意思となっていたとは認められない」として退けた。

上の記事でははっきりしませんが、原告が主張した景観利益が認められていないということのようです。

マンション新時代 2005.11.29高層階の撤去請求は棄却、騒音被害は認める

 東京都世田谷区と目黒区にまたがる都立大学跡地に建設された高さ約60mの分譲マンションを巡って、周辺住民76人が高さ12mを超える部分の撤去や損害賠償などを求め、長谷工コーポレーションなど事業者10社を訴えていた裁判の判決が11月27日、東京地裁であった。
 裁判所は、原告が主張する景観が確立していたとはいえず、日照権侵害も受忍限度の範囲内だったとして撤去請求は認めなかった。旧都立大の解体工事に伴う騒音被害や建物の外壁にひびが入るなど、原告22人の被害は認め、総額約660万円の支払いを命じた。
 マンションは最高で19階建ての13棟で772戸。2002年4月に着工し昨年6月に竣工した。

「都立大跡地を考える会」Webページ
http://www7.plala.or.jp/atochi/