シンポジウム「市民参加の社会的構成」

諸般の事情で、自分がブログをもっていることすら忘れているような状況が続いておりましたが、下記のシンポジウムをご案内したく、久しぶりに投稿した次第です。ご関心がある方は、ご参加いただければ幸いです。

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【シンポジウム「市民参加の社会的構成」のご案内】

○日時:2010年2月14日(日)13:00〜18:00

○場所:神戸大学六甲台キャンパス国際協力研究科大会議室
http://www.kobe-u.ac.jp/info/access/rokko/seimon.htm((5)の建物です)

○報告(仮題)

藤井聡氏京都大学大学院工学研究科教授)
「法政策を通じたまちづくり」

三上 直之氏(北海道大学高等教育機能開発総合センター准教授)
「市民参加の場づくりの様々な手法」

窪田亜矢氏東京大学大学院工学系研究科准教授)
「まちづくりの実践と都市デザイナーの役割」

(どなたでもご自由にご参加できます(入場無料))

○企画趣旨

近年,パブリック・インボルブメント(PI)への注目や各地における自治基本条例・市民参画条例の制定など,市民参加への関心がますます高まりつつあります。その背景を分析し,望ましい市民参加制度を設計するためには,1990年代後半以降の統治システムの変化の中に市民参加を位置づけるマクロの視点と,さまざまな場における具体的実践例から出発するミクロの視点の双方が必要とされます。

このたび当研究会は,3人のパネリストをお迎えして,シンポジウム「市民参加の社会的構成」を開催します。

藤井聡氏は,『なぜ正直者は得をするのか』(幻冬舎新書,2009)『土木計画学』(学芸出版社,2008)『社会的ジレンマの処方箋』(ナカニシヤ出版,2003)『合意形成論』(共編著,土木学会,2004)などのご著書や「法律と社会的ジレンマ」(山本顕治編『紛争と対話』法律文化社, 2007)所収)などのご論文において,数理的な計画論と社会心理学・社会哲学等の知見を統合した総合的社会科学の立場から,社会的秩序や合意形成の問題に関して発言しておられます。

三上直之氏は,ご著書『地域環境の再生と円卓会議』日本評論社,2009)や「実用段階に入った参加型テクノロジーアセスメントの課題」(『科学技術コミュニケーション』 第1 号)などのご論文において,東京湾三番瀬の円卓会議や北海道GMコンセンサス会議などの検証を踏まえ,政策形成の場を真の意味で「参加型」にしていくための条件を分析しておられます。

窪田亜矢氏は,ご著書『界隈が活きるニューヨークのまちづくり』(学芸出版社,2002)や,「景観による総合化」(『景観まちづくり最前線』学芸出版社,2009)所収),「鞆の浦埋立架橋計画をめぐる考察」(『環境と公害』37巻2号)などのご論文,そして新宿区神楽坂地区や福山市鞆地区などにおける具体的実践において,地域住民の多様な価値観と専門家の役割を踏まえた景観まちづくりのあり方を考察しておられます。

本シンポジウムでは,3氏のご報告をうけ,市民・住民参加の現状とこれからを探っていきたいと思います。どなたでもご自由にご参加(入場無料)下さい。

○主催:SC研究会
コーディネーター:
  角松生史(神戸大学大学院法学研究科) kado<アットマーク>kobe-u.ac.jp
  山本顕治(神戸大学大学院法学研究科) kyamamot<アットマーク>kobe-u.ac.jp