両院協議会
衆議院議員河野太郎氏のメルマガ(ブログ版)
に、在日米軍駐留経費負担特別協定をめぐる両院協議会のもようが生々しく描かれています。以前から両院協議会は何をする場なのだろうという素朴な疑問を持っていたので、興味深く読みました。
上記ブログで、河野氏は、
こりゃ、だめだ。
ねじれ国会なんだから、この両院協議会で実質的な議論が行われ、大胆な妥協がなされ、国民のために成案を得るということがなければならない。
二十人の協議委員の半分が、口もきかないし、第一最初から両院の職員がこれをセレモニーにするために慣例通りの手順をせつめいしちまうなんて。
両院の議長は、もっとまじめにしっかり、この両院協議会を実質の議論の場にするためのリーダーシップをとらなければならない。
こんな馬鹿なことをやっていれば、政治不信はさらに深まる。
と書かれています。
私が不勉強なだけかもしれませんが、いわゆるねじれ国会状況を受けた制度改革論議として、衆院の優越を高める案はしばしば報じられますが、議会各会派間の交渉による合意の可能性を高めるための制度改革案はあまり見られないように思います(制度外的な与野党の話し合いを求める主張は多く見られますが)。55年体制下の国対政治を思い起こさせて不人気なのでしょうか。両院協議会がそれに適した場かどうかは別として、議会レベルでの交渉の可能性を高める制度設計は、かならずしもねじれ国会対応に限らず、十分にあり得る一つの選択肢だと思うのですが。
上記ブログで触れられている両院協議会の議事録です。http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/019616920080425001.htm
(確かに1人だけ紙を読んでいないような....)
他に
内閣総理大臣指名
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/006516820070925001.htm
平成20年度予算
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/019316920080328001.htm
などもあります。