地下室マンション建築確認取消

芦屋市建築審査会が、地下室マンションの建築確認を取消したそうです。

神戸新聞2006.6.5

 芦屋市山芦屋町に建設予定のマンションをめぐり、周辺住民が「建物の高さが規定を超えている」として、民間検査機関が出した建築確認の取り消しを
求めた審査請求に対し、芦屋市建築審査会(会長・今中利昭弁護士)は五日、「建築確認取り消し」を決めた。同様の審査請求は各地で増加傾向にあるが、国土
交通省によると、取り消し処分は異例という。

 マンションは大手デベロッパーが、一部斜面を含む敷地約三千二百平方メートルに建設を計画。四階建て二十九戸。建築確認申請を受けた大阪市内の民間検査機関が今年三月末、確認済書を交付した。

 
予定地は都市計画に基づく低層住宅専用地域で、建築物の高さが十メートル以内と定められているが、住民側は「計画では本来必要のない擁壁の設置によって、
一階部分を地下とみなし、事実上平均地盤面がかさ上げされている」と指摘。「実際の高さは十二メートルで法令違反」として、建築確認の取り消しを求めてい
た。

 市建築審査会は裁決で、一階部分の周囲の壁が建物と一体となっていないため、高さの算定基準となる平均地盤面が建築確認申請書よりも数十センチ下がると判断。マンションの高さが十メートルを超える可能性がある、とした。

<追記:より詳しい記事が、神戸新聞2006年6月17日にあります>

以前のエントリ
六甲山斜面地マンション規制
斜面地マンション