熱海市マンション凍結解除

これも自治体法務の備忘録で知りました。

静岡新聞2005.12.13

マンション凍結16年ぶり解除 来年から熱海市 

熱海市川口市雄市長は12日、リゾートマンションの進出を阻止するために凍結していたマンション建設計画申請の受け付けを平成18年1月1日から解除すると表明した。住居地区を含めた規制の全面解除は16年ぶり。今後は今年7月に施行したまちづくり条例などを活用して規制に取り組む。
 市議会12月定例会で稲村千尋議員(自民)の一般質問に答えた。川口市長は「眺望を阻害するマンション建設には反対だが、凍結は法的に疑問があり、緊急措置的なもの。いつまでも凍結を続けるのは困難」と指摘。乱開発の対抗策として制定したまちづくり条例の活用や、景観法に基づく景観条例の新たな規制強化で対応できると判断した。
 市内では、都内の業者がJR熱海駅前に高さ116メートルの33階建てマンション、82メートルの24階建てホテルの建設を計画するなど、リゾート開発の引き合いは依然として強い。川口市長は「凍結解除後は、(住民の合意があれば、開発を規制できる)まちづくり条例の活用で、地域の意見を反映し、対応する」と強調。市としても、景勝地東海岸町に続いて、各地に景観保護のためのガイドラインを設ける考えを示した。
 市は平成2年、マンション建設に歯止めをかけるためにマンション凍結を宣言した。その後、商業地区などで限定解除したものの、東海岸町の高層マンション問題が浮上し、まちづくり条例施行の7月までの暫定措置として全地域の凍結を再び宣言。条例施行後は「市民への条例の周知期間が必要」として凍結を延長していた。

熱海市まちづくり条例