カール・ハインツ・ラデーア教授連続講演会のお知らせ
以下の通り、カール・ハインツ・ラデーア教授(ハンブルグ大学）の連続講演会を行いますので、多数ご参加いただければ幸いに存じます。
http://www.cdams.kobe-u.ac.jp/events.htm#koukyo_seminar
神戸大学21世紀COEプロジェクト「市場化社会の法動態学」研究センター（CDAMS)は、
世界規模で生じている社会の市場化により，これまで市場の枠組みを支えてきた法秩序のありように大きな変容が迫られているとの認識のもとに，新たな法秩序
のありかたについての学際的研究を推進してきました．
このたび、当センターでは、ドイツにおいてポストモダン法理論の立場から公法・メディア法・環境法など幅広い分野で活躍しておられるカール・ハインツ・ラデーア(Karl-Heinz Ladeur)教授（ハンブルグ大学法学部）をお迎えして、連続セミナー（神戸大学で２回、東京大学との共催で１回）を開催します. 多数のご参加をお待ち申し上げます.
[第１回]
「リスク・社会国家」（"Risiko Sozialstaat")
主催：CDAMS（「公共空間研究会」「市場の法秩序研究会」合同）
日時：2007年3月23日（金）10：30〜12：30
会場： 神戸大学六甲台キャンパス内アカデミア館502教室
使用言語：ドイツ語および日本語
＊講演はドイツ語で行われますが（抄訳配布）、討論には通訳がつきます。
講師：Karl-Heinz Ladeur（ハンブルグ大学法学部教授）
中山竜一（大阪大学教授）
ラデーア教授の講演に対してコメントをいただく中山教授は法理学を専攻され、『２０世紀の法思想』「リスク社会における法と自己決定」
（『現代法の展望──自己決定の諸相』有斐閣 、2004年
）「20世紀法理論のパラダイム転換」（岩波講座『現代の法』15）「『保険社会』の誕生──フーコー的視座から見た福祉国家と社会的正義」（法哲学年報
1994）154頁などのご著書・ご論文がございます.
[第２回]
「憲法上の諸自由と私法」("Constitutional Liberties and Private Law")
主催：CDAMS（「公共空間研究会」）
日時：2007年3月24日（土）14：00〜17：00
会場： 神戸大学六甲台キャンパス内アカデミア館501号室
使用言語：英語および日本語
＊講演は英語で行われますが（抄訳配布）、討論には通訳がつきます.
講師：Karl-Heinz Ladeur（ハンブルグ大学法学部教授）
コメント：齋藤彰（神戸大学大学院法学研究科教授、CDAMSセンター員）
[第３回]
「憲法上の諸自由と私法」（"Constitutional Liberties and Private Law"）
主催：東京大学比較行政法研究会・CDAMS（「公共空間研究会」）共催
日時：2007年3月26日（月）14：00〜17：00
会場：東京大学法文1号館中会議室
使用言語：英語および日本語
＊講演は英語で行われますが（抄訳配布）、討論には通訳がつきます.
講師：Karl-Heinz Ladeur（ハンブルグ大学法学部教授）
司会：山本隆司（東京大学教授）
角松生史（神戸大学大学院法学研究科教授、CDAMSセンター員）
*いずれもどなたでも参加できます. 事前登録は不要ですが、講演会資料を事前にご希望の方は、コーディネータ（角松生史
）までご連絡ください.
***ラデーア教授プロフィール***
[略歴］
1943年生まれ. ケルン大学およびボン大学で学び、1976年に博士号取得.
1982年に教授資格取得. 1983年からブレーメン大学教授. 1994年からハンブルグ大学教授.
[主な著書］
Postmoderne Rechtstheorie（ポストモダン法理論）（2. Auflage, 1995)
Das Umweltrecht der Wissengesellschaft（知識社会の環境法）（1995）
Negative Freiheitsrechte und gesellschaftliche Selbstorganisation（消極的自由権と社会的自己組織）(2000)
Kritik der Abwägung in der Grundrechtsdogmatik（基本権理論における「衡量」論批判）（2000)
Der Staat gegen die Gesellschaft（社会対国家）(2006)など多数
