容器包装リサイクル法見直し

朝日新聞2006.1.23
http://www.asahi.com/life/update/0123/005.html

 家庭からごみとして出された食品トレーやペットボトルなどの再商品化の枠組みを定めた「容器包装リサイクル法」(容リ法)の改正に向けた最終報告案
が23日、まとまった。レジ袋の使用量削減に向けて有料化を推進することなどが柱。経済産業、環境両省は、最終報告案に対する一般からの意見を聞いた上
で、改正案を開会中の通常国会に提出、07年度の施行を目指す。

 経産省産業構造審議会環境省の中央環境審議会が同日、合同部会を開き、それぞれの最終報告案をまとめた。
 最終報告案では、法改正によってスーパーなど流通業界にレジ袋削減への取り組み状況報告を義務づけ、削減が不十分な場合は改善勧告を出し
たり、業者名を公表したりする。
中環審は、レジ袋の有料化を取り組み方の判断基準の一つにして、法律による義務化と同じ効果を上げ、年300億枚とされる
レジ袋の使用量を減らす考えを盛り込んだ。

 自治体側は、容器包装ごみの分別収集に年間計3000億円かかるとして負担軽減を求めていた。最終報告案では、容器メーカーや小売業者
などの容器包装を利用する事業者が再商品化費用として出している拠出金から実際にかかった費用を引いて余った資金の半分を、自治体側に分配するとした。余
剰金は現在、すべて事業者側に戻っている。

 リサイクル費用を支払わない業者(ただ乗り業者)に対して、罰則(罰金50万円以下)の強化も盛り込んだ。経産省は昨年9月までに、ただ乗り事業者69社を公表したが、今月18日には、それでも払わない36社に支払い命令を出している。
 両審議会は容リ法施行10年を1年後に控えた04年7月から見直し議論を進め、昨年末に最終報告案をまとめる予定だったが、自治体と産業界が対立してまとまらず1カ月遅れた。

 立法動向としても大変興味深いですが、ちょうど授業で公表を扱ったのでタイムリーでもありました。2月6日までパブコメです。

パブコメのページ

容器包装リサイクル制度見直しに係る最終取りまとめ(案)(PDF)